食事と医療・医食同源

食事と健康

動物病院には命に関わる重病の子もきますが、病気ではなく予防医療を受けにくるワンちゃんも沢山います。予防医療の診察の時には、色々なお話をざっくばらんにできるのですが、飼い主さんが気にしているのは、食べ物かしつけの話題のようですね。特に食べ物は「どんなドックフードを食べさせればよいか」とても悩んでいるようです。
インターネットでは、様々な情報がありすぎてかえって混乱してしまいますし、私たち獣医師からみると「こんな内容を書いて責任取れるのか!」って言いたくなるようなすごく過激な書き込みもあります。
今回は食事と健康について責任を持てる範囲で書きたいと思います。

医食同源

医食同源という言葉を聞いたことありますか?医食同源とは中国の思想から日本でつくられた造語です。日頃から栄養バランスのとれた良い食事をとることは、医療で体を健康に保つことと同じ効果を持つことを意味した言葉です。
最近、人間も犬も平均寿命が延びている大きな要因に食べ物の品質が良くなっていることは言うまでもないでしょう。その反面、食事のバランスが悪くて体を壊し病気になってしまうことも増えています。実際、動物病院には食べているものが体に合わなくて下痢や嘔吐をしたり、食事によるアレルギーを起こしたり、脂肪分の多いフードのため肥満になり内臓疾患を患って来院することが多くあります。
ヒトは自分で食べるものを選択して食べているので自己責任です。では、ワンちゃんの食事は?そう、ワンちゃんの食事を用意するのは飼い主さんです。たとえ体に合わないものでも、ワンちゃんはわからないし食べちゃいます。だから飼い主さん、責任重大ですよ!

さて、では実際ワンちゃんにどんなものを食べさせてあげればいいかわかりますか?
簡単に言うと当たり前に品質のよいドックフードを適切な与え方をするといったところでしょう。ということは、まず品質のよいドックフードを選ばないといけませんよね。
ペットショップやホームセンターに行くと、カラフルなパッケージのものや「○○kg 1500円」など色々なドックフードが並んでいますよね。しかも、しばらくすると「新商品」なんかあったりして、店員に聞いてもイマイチどれを選べばいいかわからない。そういった方も多いと思います。
そんな中で品質のよいドックフードを選ぶ目安をお伝えしましょう。

1. 安すぎるドックフードは買わない。

ドックフードを買いに行くと、1kgの袋で500~600円のものから1000~2000円くらいするものまでたくさんあります。当たり前のことですが、安いドックフードは使用している原材料もやはり安い原材料です。安い原材料ということは…ね。だからあまり安いドックフードはおすすめしません。ブランド物のバックなどと違いドックフードにはネームバリューがありませんので、「品質=値段」が基本です。ですから、品質の良いドックフードを選ぶときには、ある程度値段が参考になります。

2. ドライフードの色が混ざっているものはよくない

時々、緑色や赤色の粒のフードや小魚や野菜の乾燥させたものが入っているフードがあります。ちょっと美味しそうに見えますが、わんちゃんにとって色が着いている必要はありません。
そして、ドライフードは食材を混合して加熱して作りますから、色のある食物が入っていたとしても基本的には茶系の色になるはずです。緑色…赤色…着色料…です。なぜ着色。見た目が美味しそうに見えるから…買うのは人間だからですよね。また、小魚や野菜の乾燥したものは、フード自体がちゃんとしていれば入れる必要は一切ないです。こういった加工の物はやっぱり見た目重視になっているので気を付けましょう。

3. 穀類をたくさん使っているフードは避ける

ドライフードのパッケージの裏側って、細かく見たことありますか?
色々な情報が書かれているのですが、一番見てもらいたいのは原材料の表記です。通常、原材料は多く使われているものから順に書かれています。
犬は肉食寄りの雑食です。だから一番に表記される原材料は肉類が良いということになります。一番に表記されている原材料が穀類のドックフードはやっぱり安いフードに多く、太りやすいようですから避けたほうが良いでしょうね。

さて、では私がなぜソルビダをおすすめしているのかです。
毎日食べる主食のドックフードですから、やはり品質にはこだわりたいです。
とりわけ体の小さな子達は人間の赤ちゃん同様デリケートですから安心できるものを食べさせてあげたいですね。
品質にこだわるフードはたくさん出回っていますが、そういったドックフードは比較的美味しくなく、中には食べてくれないワンちゃんもいます。
ワンちゃんにとっても人間と同様に食事は楽しみの一つです。病気で食べ物を限定しなくてはいけないときは別でしょうけど、そんな楽しみを取ってしまうのは可哀そうですよね。
そして何よりとてもそういったドックフードは高い。同じ大きさの袋でもソルビダの2~3倍するものもあります。毎日与えるドックフードですから値段も気になりますよね。

こういった品質と美味しさそして価格を総合判断していくと、ソルビダは厳しい基準をクリアーしたオーガニック原料を使用しているし、お肉が主原料だから食べムラがある子でも結構食べてくれるし、良質なドックフードの中ではお手頃だと思います。
もちろん、個々でソルビダが合う合わないということはありますし、病気治療で処方食を食べなくてはいけない場合は別ですが、健康維持のためのドックフードとしてソルビダはおすすめできるドックフードだと思います。

今回の内容は参考になりましたか?
やっぱり食事は健康の源、医食同源です。と言いつつも、動物病院に来るワンちゃんの中には、そのフードはちょっと…。とか、その缶詰は主食にならないんだけど…。という子も結構います。そして、そんな子でもなぜか15歳とか20歳近くとか長生きだったりして、「んー説明できないなぁっ」という時もあります。でも、明らかに食事の品質が悪く病気の原因になっているという場合も多いので、やはりできるだけ品質の良いドックフードを選んであげるようにしてくださいね。

獣医師 藤野 洋 先生 プロフィール

神奈川県茅ケ崎市出身。
平成13年 日本大学農獣医学部卒業。同年獣医師免許を取得。
神奈川県や東京都の動物病院にて代診医として勤務後、平成16年12月に東京都調布市にて院長獣医師として勤務。平成18年7月に「ペットと飼い主様の幸せな生活のトータルサポート」をコンセプトに、日本では珍しいペットショップ併設動物病院とペットサロン6店舗を経営するとともに、自身も一獣医師として日々診療中。
【ペットビレッジ動物病院:http://www.pet-village.net/index.php

ソルビダ ラインアップ

家族の一員であるワンちゃんに、いつまでも元気でいてほしいから。人間だけじゃない、ワンちゃんの食事にもこだわりたい。
食にこだわるオーナー様におすすめしたい、オーガニック食材から作られるグレインフリー(穀物不使用)のプレミアムドッグフード。

なるほど!ソルビダ

ソルビダのことや、オーガニック、グレインフリーの話、ワンちゃんの健康にまつわる話など、ソルビダをご愛用いただいているワンちゃんとそのオーナー様に役立つコラムをお届けします。